9月7日、8日に開催された「東部高等学校新人陸上競技対抗選手権大会」に、チームトレーナーとして帯同してきました。
新体制となって初めての大舞台、目指すは10月末の東海新人への出場です。
私としてはいつもと同じ気持ちで準備をして、選手をしっかりサポートするように心がけてきました。
新体制のメインとなる2年生は、自主性のある選手が多く、チームで勝負をする意識を強く持っています。
今回は治療院での業務があるため、フルサポートはできませんが、このメンバーなら大丈夫だと思い、できる範囲でのサポートをしてきました。
活動内容はいつもと同じでしたが、今回は選手により近い立場でサポートをすることが多かったと思います。
メインとなるのは、選手のコンディショニングやリカバリー、
今回特に注力したのはウォーミングアップのサポート、
可能な限りパフォーマンスを上げられるように、選手の近くでサポートをしてきました。
時間がある際は、動きを確認するためにレースを観戦するようにしました。
夏の練習を乗り越え、力をつけた選手が多くいたようです。
昨年の新人戦やインターハイと比べて、準決勝や決勝で勝負できる選手が多くなっていました。
2日間の成績としては、男子総合の部で4位、多数の県大会出場者が決まる良い成績でした。
今回のブログはここからがメインの話です。
先月、この新人戦で勝つために実施したセルフケア講座。
これがどこまで実践できているのか?そして、結果にどのように繋がっているのか?2日間を通して考えていました。
結論としては、今までの帯同よりもリカバリーが順調に進められたと思います。
つまり、勝負で結果を出すためには、選手たちでリカバリーを取れることが重要であると確信を持てました。
レース前に、選手やマネージャーからリカバリーの取り方について相談がありました。
「レースが終わったらどの処置をしますか?」
「事前に準備する物はありますか?」
いつもは私一人で段取りを組んで行動していましたが、人手がいればスムーズに回ります。
ある程度予測できる状況を共有した結果、すぐにリカバリーを始めることができました。
何より一番助かったのは、私の手が空くことで、より質の高いリカバリーができた事です。
マッサージや鍼は私しかできませんが、アイシングは誰でも行う事ができます。
3人まとめて帰ってきた場合、2人を選手同士でアイシングすれば、残りの一人をマッサージできます。
最初の指示は私が主導を握りましたが、それ以降は比較的スムーズに実践できていたように感じました。
きっと講座の後も互いに練習していたのかもしれません。
自分たちでケアをする意識も目立ち始め、積極的にやるべき事を相談する選手も多くなりました。
また、少し意外だったのは、選手達が周りを巻き込んでリカバリーを取ろうと動いたことです。
手の空いている選手に指示や提案をして、
「ここをマッサージして欲しい」
「二手に分けてアイシングをしよう」
主体性を持って試合に臨んでいる様子も伝わりました。
率直な感想としては、これが本来あるべき姿なのでは?と思いました。
なぜなら、試合に臨むのは自分自身、そして、チームだからです。
今までは自分たちのレース、チーム戦にも関わらず、どこか他人事であると感じていました。
だからケアも他人任せ、自分で取り組む姿勢が薄かったのかもしれません。
それが今回は、自分たちで取り組むかつトレーナーに協力を頼む、2つの方法で勝とうと動き始めました。
これは、この帯同で最も大きな収穫でした。
今回の東部予選は私のサポートがありましたが、県予選は自分たちでケアをする事が決まっています。
これより厳しいレースの中で、互いにリカバリーを取らなければなりません。
私は手伝うことができないため、複雑な心境ですが、東海大会を決めてくれると信じています。
考え方を変えると、この新人戦を通してチーム力を上げることができれば、インターハイではもっと強いチームとなります。
そのための脚がけとして県予選に挑むことができれば、結果的に良いのではと思っています。
新人戦が終わってから、新たな講座の開催や弱点補強を考えています。
そのために思いきり挑戦してくれることを願って、私は別の帯同へ行ってきます。
今回はいつもと違う視点での帯同の振り返りでした。