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10月26日、27日に開催された東海高等学校新人陸上競技選手権大会へ、チームトレーナーとして帯同してきました。

初の東海大会帯同から1年が経ち、再びこの舞台へ戻ってきました。(偶然にも同じ伊勢市の競技場です。)

そして今シーズン最後の帯同、私としては良い形で1年を締めくくり、来年の弾みとなる活動がしたいと意気込んでいました。

今回は400mHに2名が出場、同じ種目のためサポート時間が被るため、的確な判断と技術が求められます。

 

しかし私は、いつも通り焦りません。

今回は特に心配要素が少なく、自己ベスト更新入賞は近い位置にあると思っていました。

なぜなら、この2名の選手は、自己を冷静に客観視できる能力がある選手だと思っていたからです。

 

私がサポートに入れなかった県新人、進んで相談をしてきたのはこの2名です。

予選通過時の様子コンディションの詳細決勝に向けて何をするべきか、自分で考えた上で私に意見を求めてきました。

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その時私は、全日本マスターズの帯同で京都にいましたが、ライブ中継でレースの様子を確認していました。

いつ相談されても対応できるように、私も常に気を張り、策を練っていました。

この状態でも連携が取れた選手です。

今回のレースに向けても、自分たちで調整ができていると思い、私は自信を持ってサポートへ向かいました。

 

1日目、選手を引率して競技場へ向かい、会場の様子やトラックの状態を確認します。

これにより今後のコンディションを予測して、最高の状態に仕上げるための計画を立てます。

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最終調整前にコンディショニングを行い、

そのまま競技場で動きを確認します。

特に問題も無く調整が終わったので、当日も順調にレースができると思えました。

夕食をしながら今日の状態を訊き、明日のスケジュールを確認、宿では最終メンテナンスを実施して、当日に備えます。

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当日、400mHは朝早くに実施されるため、会場入りしてからすぐにコンディショニングが始まります。

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調整としては問題無く完了し、しっかりアップに繋げることができたと思います。

 

会場のコンディションとしては、予想通り雨雲がかかり、トラックが濡れて記録が出しにくそうな印象でした。

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昨年と違ったのは、湿気もあり温かく、程良く動きやすい気温だった点です。

今回のメインは順位なので、記録が出しにくくても、勝負に勝つことができれば問題無いと考えていました。

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レース結果としては、

1名が0.5秒の大幅ベスト更新

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もう1人はベスト更新、プラスで決勝進出

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決勝では5位入賞の大健闘でした。

これがもしインターハイであれば、準決勝進出、決勝での入賞も見えそうな走りです。

勝負の点に関しては可能性が見えてきましたが、記録に注目すると、まだ上の記録を出さないと厳しい面もあります。

ここが今後の課題となりそうです。

特に課題となるのは、3本目に勝負をするための体づくりだと思います。

これは東海ブロックだけで無く、県総体でも同じ事が当てはまります。

3本目で力を出すために、1本の出力を高めつつ、本数を重ねても力を出せる能力が求められます。

 

今回のレースを通して、現状把握冬季練習の課題が明確化できました。

この結果を受けて、選手がどのような気持ちで冬季練習に臨むか、それ次第でインターハイの結果は変わります。

 

そのためにカギとなるのは、この場にいなかった選手がこの結果を見て、どのように変化するのかです。

実際、私のサポート校の様に少数精鋭の学校では、サポート力や応援に差があります。

東海大会まで進むと、個人の力だけでは勝つことが難しくなり、団体の力が物を言うと思います。

これは、今まで帯同してきた大会を振り返ると痛感する事です。

出場した2名の選手が経験を活かし、他の選手が負けじと前へ進む。

このように、前向きな思考がチームで広がることで、来年のインターハイで勝負できるかが変わってきます。

最後のインターハイに向けて

私はトレーナーとして、ここからは口出しするべきではないと思っています。

ここが選手達にとって大きな転機であり、外部の人間が介入するべきでは無いからです。

ここで頑張らなければ勝負には勝てず、変わることができれば勝機が見えてきます。

 

私は今回の帯同を最後に、一度チームのサポートから離れる決断をしました。

理由はいくつかありますが、来年に向けて「選手のレベルアップ」そして、「トレーナーのスキルアップ」が大きく関係しています。

選手たちにはこのように話をしました。

「変わるためには自分たちで頑張らないといけない」

「相談があればいつでも連絡していい」

正直なところ、お互いのスキルアップができなければ、来年のインターハイでは勝負できません。

これは今シーズンを通して、私が強く実感したことです。

この考えが正解かは分かりませんが、選手にも覚悟を持って冬季練習をして欲しいと思っています。

だからこそ、部活全体をサポートするのでは無く、覚悟を決めた選手を待ち、来てくれた選手を全力でサポートしようと決断しました。

 

私自身、上の舞台で勝負するためには、まだ実力が足りないことは承知しています。

この1年、様々なトレーナー帯同をして、考えさせられる事は山積みでした。

帯同が終わってからブログを書くまでに時間がかかったのも、今後の展開を考える時間を取っていたからです。

充実した今シーズンでしたが、私の中ではスッキリ終わることはできませんでした。

 

「学習の一環としてサポートすること」と「勝負として勝つこと」は、大きく違います。

今までは「部活動だから」の一心で大目に見ていた部分もあります。

しかし、最後のインターハイは生半可な気持ちで勝負はできません。

今回出場した2人の選手は、そう思わせてくれる覚悟があるように感じました。

最後の大勝負が始まるまで半年、次にサポートへ入るまでにどのように変化するのか。

 

このブログをキッカケに、後に引き返せない覚悟を決めて、半年後、最後のインターハイに臨みたいと思います。

新人戦東部予選

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