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オスグッド・シュラッター病/ジャンパー膝は、ジャンプ競技によく見られるスポーツ障害です。
それ以外にも、サッカーなどの膝の曲げ伸ばしが多いスポーツでも起こりやすいものです。
「成長期に発生しやすく、成長痛と思っていたらオスグッドだった」
というケースも見かけます。
バレーボールやバスケットボールの選手の多くが、膝の前面に痛みを訴えているのが現状です。
メカニズムや原因はどちらも似たようなものですが、
オスグッドとジャンパー膝が分類されるのはなぜでしょうか?
キーワードは「膝蓋靱帯」と「膝蓋骨」です!!
オスグッドは脛骨粗面(膝蓋骨・膝のお皿の下)に痛みがあります。
→痛みの原因は、骨そのものになります。
対してジャンパー膝は、膝蓋骨(膝のお皿)の上下に痛みがあります。
→痛みの原因は、膝蓋靱帯です。
ジャンパー膝の中でも細かい分類ができます。
①.膝蓋腱炎が約70%
②.大腿四頭筋腱付着部炎が約20%
オスグッドの好発年齢→10〜16歳の男子(小学生〜中学生)
ジャンパー膝の好発年齢→12〜20歳の男子(中学生〜高校生)
言い換えると、成長期に発生しやすいスポーツ障害です。
〜成長期の特徴〜
①.身長や骨の成長が盛んな時期
②.軟部組織(筋・腱など)の成長が未熟な時期
つまり・・・
骨の発達と筋肉の柔軟性のバランスが崩れやすく、膝に痛みを訴える事が多いとされています。
また、成長期は部活動などでの練習量が増える時期でもあります。
身体ができあがっていない状態で練習をして、結果的にオーバーユースとなります。
膝の障害を引き起こす原因に、アライメントの異常があります。
大腿四頭筋の一つである大腿直筋は、骨盤から始まるため、骨盤の前傾・後傾が膝蓋骨の動きに関係してきます。
特に、骨盤の後傾は大腿四頭筋を上に引っ張り、緊張が増すため硬くなりやすくなります。
大腿四頭筋が膝蓋骨を上方に引っ張り、膝蓋骨を後傾(下側が浮く)させ、膝蓋靱帯を通常より前方に押し出します。
結果として、膝蓋靱帯に緊張がかかり、脛骨粗面(靱帯付着部)に牽引ストレスがかかり、膝の痛みを引き起こします。
また、重心の位置もアライメントに関係するため、確認が重要になります。
後方重心になると膝が屈曲方向に曲がりやすくなり、それに抵抗するように大腿四頭筋が活動します。
結果として前述の通り、
膝蓋骨が引っ張られ、膝の痛みに繋がります。
膝そのものの原因として、ニーイン(トゥーアウト)が関係してきます。
脛骨に対して大腿骨が真っ直ぐ向いていれば、大腿四頭筋が真っ直ぐ収縮運動を起こします。
ジャンプの着時時などに多いのが、膝が内側に入ったニーインの状態での着地です。
膝が内側に入ることで、大腿四頭筋に伸張ストレスが加わりやすくなり、屈曲角度が深くなるほど痛みに繋がります。
また、大元をたどると、そもそも膝のアライメントがズレている可能性も十分に考えられます。
動きの中で膝の向きがズレることは十分に考えられるため、スポーツ中の動きを注意すればオスグッドは防げると考える人もいるでしょう。
しかし、体の状態が間違っていれば、間違った動きをするのは目に見えています。
例:O脚(ニーアウト)・X脚(ニーイン)・足首のプロネーションなど
原因①.股関節周辺の筋肉が張っている
股関節の柔軟性が失われることで、
膝が内側に入る(ニーイン)傾向があります。
股関節の中でも特に、膝の外旋筋の疲労によって引き起こされます。
原因②.膝周辺の筋力と運動量のバランスが悪い
この場合、足底部の外側に体重がかかりやすい傾向があります。
膝に関係する筋肉はとても多く、特に、足底筋や下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)の疲労によって引き起こされます。
原因③.膝裏(膝裏)が壁から離れている
壁に踵を付けて立った際、膝裏(膝窩)が離れていると、膝が曲がりやすい傾向にあります。
ニーインの原因となったり、体の軸が取りにくい状態になるため、アライメントの確認同様に重要なポイントとなります。
関係する主な筋肉は、腸腰筋や大腿四頭筋が挙げられます。
意外と知られていないのが、シューズが全身の動きに関係していることです。
例えば、サイズが大きいシューズを履いていると、しっかりブレーキをかけられない事が考えられます。
ブレーキをかけた後にシューズの中で足が動いてしまうため、大腿四頭筋でブレーキをかけようとします。
結果として、膝蓋靱帯や膝蓋骨に負担をかけるため膝の痛みに繋がります。
オスグッドの痛みは、骨端軟骨の剥離が原因です。
剥離することで、脛骨粗面に以下のような症状が現れます。
①.脛骨粗面の突出
②.脛骨粗面の発赤・熱感・疼痛
痛みは脛骨粗面に限局し、圧痛がメインです。
③.運動痛→休むことで軽減される
スポーツ動作全般で痛みが起きますが、特に膝の屈伸動作時で痛みを訴えます。
運動痛が原因でスポーツのパフォーマンスが低下することも考えられます。
休むと痛みが軽減されるため、スポーツ休止をためらうことが多く、
痛みを抱えながらもスポーツを続けている選手も多いのが現状です。
ジャンパー膝の痛みは、膝蓋靱帯にあります。
①.膝蓋靱帯部分の圧痛・腫脹・熱感
痛みは膝蓋骨の上下に痛みがあり、上が大腿四頭筋腱付着部炎、下が膝蓋腱炎と分類できます。
左右差はありませんが、1/3程が両側性の痛みを訴えています。
そのため、片膝だけの痛みであっても、反対側もチェックが重要です。
痛みの段階
軽症 | 運動後に靱帯部に痛みがあるが、運動可能 |
中等症 | 運動開始時に痛みがあるが徐々に痛みが引いてくる 運動終了後に痛みが再発するが運動の継続は可能 |
重症 | 運動中に痛みが強く、動きに支障が出る |
最重症 | 膝蓋靱帯の断裂 |
②.膝の屈曲痛
スクワット時に膝関節60〜80°屈曲で痛みがあります。
①.膝の伸展に関与する大腿四頭筋の柔軟性が低下する
②.ジャンプやダッシュなどの繰り返し動作によって
膝蓋靱帯が引っ張られる
③.膝蓋靱帯の付着部である脛骨粗面
(膝のお皿の下にある出っ張り)に負担がかかる
オスグッド
→脛骨粗面の発育が阻害され骨が出っ張り痛みになる
その際、骨端軟骨の一部が剥離することも痛みになる
ジャンパー膝
→膝蓋靱帯が引っ張られて痛みになる
レントゲン検査が最も有効で、脛骨粗面に限局した骨端変形や骨片の遊離を認めます。
それ以外にも、MRIでは膝蓋靱帯の肥厚や周囲の炎症性変化、超音波では骨・腱の肥厚や血管新生を確認できます。
オスグッドはスポーツ起因の障害のため、成長痛と所見が大きく異なります。
オスグッド | 成長痛 | |
10〜16歳(小学生〜中学生) | 好発年齢 | 2〜14歳(特に3〜5歳) |
膝のオーバーユース | 原因 | 原因不明 |
運動時のみ痛みがある (重症になると安静時痛もある) | 痛みの頻度 | 不定期 (夕方〜夜間痛が多い) |
脛骨粗面 | 痛みの場所 | 足全般 (場所には個人差がある) |
脛骨粗面の骨端変形・骨片の遊離 | レントゲン所見 | 異常が見られない |
オスグッドに似た痛みで、痛みの原因が異なる偽オスグッドがあります。
オスグッドは、骨盤の後傾が原因で膝蓋靱帯が牽引されて痛みが生じます。
一方偽オスグッドは、骨盤の後傾が関係なく、膝自体の骨の位置が悪くなって可動域制限を起こしています。
そのため、痛みの出方や身体所見が違うため、治療方法も変わってきます。
チェック方法
①.痛みが出る動作の違い
オスグッドでは、しゃがみ込みの途中で痛みが出ることが多いです。
しゃがみ込むときは大腿四頭筋で体重を支えるため、脛骨粗面に負担がかかります。
偽オスグッドでは、大腿四頭筋の収縮と痛みは関係ないため、しゃがみ込みの途中で痛みはあまり出ません。
膝自体の可動域が悪くなっているため、屈曲角度が大きいしゃがみ込みの最後で痛みが出てきます。
膝自体に問題があるので、仰向けで踵をお尻に近づけるように膝を曲げると痛みが出ます。
形としては、大腿四頭筋ストレッチに近い状態です。
②.股関節の屈曲可動域の違い
仰向けで膝を抱えて、太ももをお腹に近づけていきます。
オスグッドでは、痛みのある方、もしくは痛みの強い方の可動域が狭くなります。
股関節の屈曲角度が狭くなると骨盤が後傾しやすくなり、大腿四頭筋に負担がかかりやすくなります。
偽オスグッドでは、痛みがある側の股関節可動域が大きくなります。
言い換えると、痛みがあるのに股関節の可動域は良好です。
③.膝蓋骨の位置の違い
オスグッドでは、大腿四頭筋が膝蓋靱帯を上に引っ張るため、膝蓋骨(膝のお皿)の位置が高くなります。
偽オスグッドは骨盤や大腿四頭筋の影響を受けないため、
膝蓋骨の位置が変わらない、もしくは低くなっていることがあります。
症状の所見以外に、画像検査や運動検査が有効です。
画像検査
・レントゲン
肥厚した膝蓋靱帯の影や、場合によっては石灰化像が確認できます。
・MRI
膝蓋靱帯内にハッキリとした影が見られ、炎症と微細損傷が疑われます。
・超音波エコー検査
膝蓋靱帯の肥大や血流増加が確認できます。
運動検査
・スクワット
膝の屈曲60〜80°で痛みを感じます。
・片脚スクワット
膝の屈曲約30°で痛みが誘発されます。
特に成長期の学生の体に、過度なトレーニングは禁物です。
痛みがあってもトレーニングを続けている選手をよく見ますが、一度、練習を見直す必要があります。
痛みや腫れ、熱感があるうちは、運動量の調節が必要です。
患部の安静、アイシングをしながら、動かせる上半身などを中心にトレーニングをしていきます。
この場合のアイシングは、氷を使ったアイスマッサージが望ましいと言えます。
痛みのある膝蓋靱帯や脛骨粗面以外を冷やすと、回復を遅らせる可能性があるためです。
ポイントになるのが、「原因の筋肉」と「骨盤のバランス筋」です。
膝蓋靱帯の大元となる、大腿四頭筋の柔軟性獲得は必須です。
膝蓋骨が正しい位置で動くように、そして次のリハビリがしっかり行えるようにしていきます。
また、大腿四頭筋の柔軟性獲得が及ぼす効果に、骨盤の前後傾の安定があります。
大体四頭筋とハムストリングスは、バランスを取り合って骨盤の前後バランスを保っています。
それと同じように、腸腰筋と大殿筋・中殿筋も骨盤の前後バランスを取っています。
それ以外にも、アライメントやジャンプ動作の改善を目的に、下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)のストレッチも有効とされています。
動作改善の効率化を図るためにも、足元から調整を行うことが望ましいと考えられます。
復帰当初はストレッチが痛みなくできること、完全復帰してからはメンテナンスの一環として取り入れる事が大切です。
コンディショニングとは大きく分けて2つあります。
①.リセットコンディショニング
筋肉の調整=筋肉の弾力を取り戻す
②.アクティブコンディショニング
筋肉の再教育=筋肉が動くようにする
上記の2つに分けて行い、筋肉の調整と再教育で「Good Condition」を実現するメソッドです。
膝靱帯損傷の回復から競技パフォーマンスの向上まで、どの場面でも活用できるのがセルフコンディショニングです。
膝の向きを整える
重心を安定させる
ストレッチ痛が無くなってきたら、軽いトレーニングから開始していきます。
jogや軽いダッシュ・ジャンプなどから、痛みが出ない範囲で少しずつ行っていきます。
目的は、競技復帰に向けての準備です。
トレーニング例
スクワット:大腿四頭筋・大殿筋・中殿筋
ベントレッグ・グッドモーニング:ハムストリングス・大殿筋
カーフレイズ:下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)
③の非機能的トレーニングは、筋力強化・筋力バランスの安定を目的に行います。
動作改善の目的は、実践形式に近いパフォーマンス強化がメインになります。
負荷トレーニングよりも動きが大きくなるため、痛みが無くなった状態で取り入れてみましょう。
あまり知られていませんが、シューズが原因でオスグッド・ジャンパー膝を起こすケースがあります。
オスグッド・ジャンパー膝に繋がる要因
・正しい履き方を知らない
・サイズが大きいシューズを選んでいる
・裏がすり減っている
・足にシューズが合っていない
・目的に合っていない など・・・
原因は数多くありますが、シューズを調整することでオスグッド・ジャンパー膝は予防できると考えられます。
PLUSbody若葉治療院では、シューズを含めて身体と考えています。
ボディーメンテナンスとともに、シューズメンテナンスの大切さを広めていく活動をしています。
初回講習(10〜15分) | 施術料+1,000円(税込) |
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・シューズが原因のオスグッド・ジャンパー膝
・カラダの不具合によるオスグッド・ジャンパー膝
・オスグッド・ジャンパー膝によるパフォーマンスの低下 など・・・
オスグッド・ジャンパー膝の原因は数多くありますが、カラダを正しく使えることでオスグッド・ジャンパー膝は予防できると考えられます。
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