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足関節捻挫・捻挫後遺症

捻挫とは、関節に外から力が加わった際に、本来の関節可動域を超えて運動を起こした状態です。

それにより、関節包(関節の袋)や靱帯などに軽度の損傷を起こして痛みが生じます。

一般に、骨・軟骨に損傷は無いとされ、関節面の相互関係(正しい位置)は正常であると言われています。

具体的には、骨折や脱臼を除いたものを捻挫として扱います。


つまり・・・捻挫とはレントゲンに写らないケガなのです!!

足関節捻挫の原因とは?

日常生活での捻挫

 ・階段を降りたとき

 ・段差を踏み外したとき

 ・石ころを踏んでしまったとき

このように、予期せぬタイミングで捻挫することが多いようです。

スポーツでの捻挫

スポーツでの捻挫は、バスケットボールバレーボールで特に多く発生します。

もっと言うならば、ジャンプ競技と捻挫は切り離せない関係にあるとも言えます。

よくあるケースが、ジャンプの着地時に他人の足に乗り、捻るケースです。

自分で注意していても防ぐことが難しいため、悲惨な事故に繋がることもしばしば・・・。

他のスポーツでは、サッカーラグビーなどの接触プレーのスポーツ、

野球テニスなどの側方移動があるスポーツでも捻挫が起きやすいです。

着地時の捻挫
側方移動時の捻挫

足関節捻挫の症状

症状でメインになるのが、患部の疼痛腫脹(腫れ)です。

靱帯の微少・断裂によって、外果周辺の腫脹や靱帯部の圧痛を認めます。

腫脹部分に熱感があり、発赤(赤み)が見られることも多いです。

重症になると、内出血によって青アザができることもあります。

 

関節の動きにも影響を及ぼし、関節の異常可動性を示します。

※具体的には関節可動域の減少を意味します。

また、処置が遅れると関節の不安定性が残り続け、いわゆる足関節不安定症になることがあります。

※靱帯が「緩い」と言われる状態です。

 実際に関節が緩んでいるのではなく、不安定感を訴える状況を指すことが多いです。

損傷の程度によって起こりうる症状

Ⅰ度損傷

 軽度の腫脹・圧痛 不安定性は起こらない 歩行や軽い走行ができる

Ⅱ度損傷

 Ⅰ度より広範囲の腫脹・圧痛 歩けるが走れない

Ⅲ度損傷

 Ⅱ度より強い腫脹・圧痛 皮下出血(内出血) 関節の不安定性 自力で歩くのが困難

症状が悪化する動き

上記に記した症状が増悪するケースも多く、受傷時と同方向へのストレス刺激で増悪します。

足関節捻挫の診断

捻挫の程度を判断する基準は、靱帯損傷の程度です。

問診による受傷状況の聴取、触診による熱感の評価、視診による腫脹・内出血の確認を行い、捻挫の程度を評価します。

症状の重症度によっては、レントゲンやMRIによって骨折の有無を確認します。

損傷の程度

Ⅰ度損傷
前距腓靱帯の部分損傷・靱帯付着部での軽微な損傷がみられる
(腫れも痛みも軽く、一時的に靱帯が伸びている状態)


Ⅱ度損傷
前距腓靱帯の断裂(靱帯の一部が完全に切れている状態)
 

Ⅲ度損傷
前距腓靱帯・踵腓靱帯の断裂

(靱帯の完全断裂関節が不安定な状態)

内反捻挫と外反捻挫

足首捻挫は2種類あり、内反(内がえし)捻挫と外反(外がえし)捻挫があります。

関節の構造上、よく起こるのは内反(内がえし)捻挫です。

内反(内がえし)捻挫が多い理由

骨の高さが違うため

足首には、脛骨の内果(内くるぶし)と腓骨の外果(外くるぶし)という触れる部分があります。

高さに違いがあり、内果は外果よりも高い位置にあります。

高さが違うことで、下の写真のように関節の隙間に違いが出てきます。

この時、外反(外がえし)方向は隙間が小さいため、距骨の動きが少なくなります。

反対に外反(内がえし)方向は隙間が大きいため、距骨が動きやすい構造になっています。

つまり・・・
必然的に外側の靱帯損傷が起こりやすい状況になっているわけです!!

外反運動
内反運動

足首の動きやすさが違うため

足関節は

 ・底屈(屈曲)と外反(外がえし)

 ・背屈(伸展)と内反(内がえし)

この動きが同時に起こる関節で、距腿関節と距踵関節の運動が関与しています。

このうち底屈と背屈では、背屈がしやすい構造になっているため足関節が過伸展しやすい状況になっています。

詳しく書くと、底屈時には距骨の突起が動きを制限するため過屈曲は起こりにくいです。

反対に背屈時には、動きを制限できる因子がないため過伸展が起こりやすいです。

その時同時に、内反方向への動きを制限できないため外側の靱帯損傷が起こります。

底屈運動時の屈曲制限
背屈運動による過伸展

捻挫を起こしたときの応急処置

スポーツの試合中などでも、捻挫する可能性は充分に考えられます。

捻挫の痛みを長引かせないためにも、適切な処置が大切です。

医療機関を受診するまでの間にできる処置として、PRICES処置があります。

足関節捻挫のリハビリとは?

競技復帰までの期間

損傷の程度によって、復帰にかかる期間は大きく異なります。

Ⅰ度損傷

受傷から2〜3日で復帰が見込める 軽く捻った程度なら当日復帰できる場合もある

Ⅱ度損傷

サポーターやテーピング、副木固定が必要なため、受傷から2〜3週間で復帰が見込める

Ⅲ度損傷

医療機関での治療(ギプス固定や靱帯の縫合手術など)が必要なため、受傷から1〜2ヶ月で復帰が見込める

リハビリテーションの目的

捻挫におけるリハビリテーションの目的は、主に3つあります。

炎症改善

上記で説明したPRICES処置がメインになると思います。

特に受傷直後で痛みが強いときは、痛みで足首を動かすことが困難なケースが多いです。

早い時期に②③のリハビリへ移行するためにも、この時期は非常に重要です。

動かせるようになってからも、アイシングやテーピングは有効な場合があるので、適切な判断が求められます。

可動域改善・筋力回復

受傷後の関節固定や痛みによる不自然な歩行が影響し、可動域制限や筋力低下を生じることがあります。

正常な可動域筋力柔軟性を再獲得することが、復帰後のパフォーマンスに影響します。

それ以外にも、③のリハビリへ繋げるためにも大切な過程です。

ストレッチ

①.腓腹筋

下腿三頭筋(ふくらはぎ)の一番表層にある筋肉で、足関節の底屈(屈曲)に作用します。

特に、足首の不安定感が強い場合、アキレス腱が硬くなりやすいためストレッチは必須です。

②.ヒラメ筋

腓腹筋と同じく下腿三頭筋(ふくらはぎ)を構成し、足関節の底屈(屈曲)に作用します。

腓腹筋の下にあり走行が異なるため、別々にストレッチすると効果的です。

腓腹筋ストレッチ
ヒラメ筋ストレッチ

③.前脛骨筋

いわゆる外スネの筋肉で、下腿三頭筋と反対に足関節の背屈(伸展)に作用します。

また、後脛骨筋の内反作用を補助する役割もあります。

定期的に伸ばし、足関節の底背屈制限が生じないようにしておくとよいでしょう。

④.腓骨筋

前脛骨筋より外にある細い筋肉で、足関節の背屈(伸展)・外反に作用します。

クロスサポートメカニズムを発揮し、足底の安定感やアーチサポートに関与ます。

前脛骨筋ストレッチ
腓骨筋ストレッチ

足首の可動域訓練・指の運動

足首のチューブトレーニング

背屈運動
底屈運動
外反運動
内反運動

DYJOCトレーニング(動的関節制動訓練)

足ジャンケン

タオルギャザー

ビー玉つかみ

捻挫後遺症の回復・再受傷予防

②のリハビリは、主に負傷した足首周辺の機能回復が目的です。

捻挫後遺症や再受傷予防には、足首以外の機能向上がポイントになります。

カラダの動きを良くするコンディショニング

コンディショニングとは大きく分けて2つあります。

①.リセットコンディショニング

筋肉の調整=筋肉の弾力を取り戻す

②.アクティブコンディショニング

筋肉の再教育=筋肉が動くようにする

上記の2つに分けて行い、筋肉の調整と再教育で「Good Condition」を実現するメソッドです。

足関節捻挫の回復から競技パフォーマンスの向上まで、どの場面でも活用できるのがセルフコンディショニングです。

膝の向きを整える

リセットコンディショニング

股関節クルクル
股関節トントン
中殿筋
大腿筋膜張筋
リセット
腸脛靱帯リセット

重心を安定させる

リセットコンディショニング

踵揺すり
足首クルクル
ふくらはぎリセット

足関節捻挫の原因はシューズ!?

あまり知られていませんが、シューズが原因で足関節捻挫をするケースが非常に多く見られます。

捻挫に繋がる要因

・正しい履き方を知らない

・サイズが大きいシューズを選んでいる

・裏がすり減っている

・足にシューズが合っていない

・目的に合っていない など・・・

 

原因は数多くありますが、シューズを調整することで大半の捻挫は予防できると考えられます。

PLUSbody若葉治療院では、シューズを含めて身体と考えています。

ボディーメンテナンスとともに、シューズメンテナンスの大切さを広めていく活動をしています。

シューズ講習

※一度講習を受けていただくと、次回以降シューズの調整を無料で承ります。

初回講習(10〜15分) 施術料+1,000円(税込)

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