今回のトレーナー活動はいつもと違いました。
「セルフケアの質を上げること」を目的に、ストレッチ講座を実施してきました。
ブログにしていませんでしたが、昨年にも同じ講座を実施し、練習後のストレッチとして取り組んでもらっていました。
取り組みから半年くらいが経過し、その効果はどうだったのか?
監督からは、「ケガ人が例年より減った」「パフォーマンスアップの実感があった」との評価をいただきました。
それと同時に、「ポイントが押さえられていない」「だんだん雑さが出てきている」との課題点も挙げられました。
この課題点に関しては、私も改善しなければいけないと思っていました。
このような話でまとまりがついたため、改めて講座を実施することに至りました。
実施が決まってから最初に行ったのは、
- セルフケアに関するアンケートの実施
- 練習での様子を観察・監督からの意見収集
- 昨年実施した講座資料の見直し
の3点でした。
つまり、同じ内容を再び行うのではなく、今の選手の課題を解決できる様に準備を開始しました。
似た様な資料を作ったにもかかわらず、削りに削っても資料が1.5倍になりました。
そして当日・・・
今回は、ただストレッチの説明をするのでは無く、理論の部分からしっかり話をしてきました。
講座のポイントとしたのは、
- なぜセルフケアをしなければならないのか?
- セルフケアの課題点は何か?
- 正しいor間違ったセルフケアのやり方は?
の3点です。
普段まとまって話をすることができないため、セルフケアの紹介や、
スタティックストレッチとアクティブストレッチの違い、
実技にしっかり活かせる様に細かく説明しました。
実技では、実際に見本を見せながら注意点を説明し、
実践しているところを確認しながら修正。
じっくり時間をかけて、正しい手順を覚えてもらう様に工夫をしました。
時には間違った方法を実践して、同じミスをしないように注意を促しました。
今回の講座で最も大切にしたのは、「アライメント」です。
向きを間違えるとケガに繋がること、100%の効果を出すためには向きが大切であることなどを中心に、事細かに説明しました。
セルフケアは面倒が故に雑になりがちです。
私が心がけているのは、短時間で効果をしっかり出せるセルフケアです。
そのためにも、要点を押さえた正しい方法をしっかり覚えてもらう必要があります。
定着するまで時間がかかりますが、この選手たちならきっと大丈夫でしょう。
先月からブログでストレッチの話をアップしていたのは、この講座のためでした。
その中でも要点だけをまとめたつもりが、思ったより長時間となってしまったのは反省点です。
高校生の次の舞台は、新人戦です。
夏の間にセルフケアの質を徹底的に向上させて、思い切り勝負して欲しいと思います。
ケガを治すトレーナーでは無く、ケガをさせないトレーナーとして、今後も頑張っていきます。