8月11日 山の日に、1日トレーナーとして合宿へ帯同してきました。
初日は大雨で雲行きが怪しい合宿でしたが、2日目からは雲一つ無い快晴での練習となりました。
私は2日目に様子見へ行き、3日目に1日参加となりましたが、かなりハードな1日となりました。
合宿最終日の3日目は疲れが出やすく、一番ケガのリスクが高くなります。
そこで追い込むことが合宿の醍醐味ですが、ケガをしては元も子もありません。
リカバリーの人数が多くなる気がしたので、早めに到着後、早速準備です。
スペースの都合上、外でベッドを広げましたが、日陰でも暑い…
1日の練習を心配しながら、次々とメンテナンスを始めます。
合宿での様子を聞きながら、最終日をどう乗り切るか、今後の予定をどうするのか、雑談しながら小一時間メンテナンスを行いました。
練習前のため、普段使うことが少ないテーピングも大活躍です。
いつ使うか分からない手段でしたが、機会は急に訪れるものです。
練習中はトレーナーの出番も無いため、長距離ブロックの手伝いをしていました。
私の知り合いの先生によるご指導のため、勉強させていただきながら選手をサポートしました。
最終日らしく追い込みがキツいメニューでしたが、「元気よく」「集中して」「最後まで追い込む」ことを忘れずに、勢いで押し切るつもりで声かけをしました。
ツラい練習や局面になると、練習の雰囲気は暗くなる一方です。
その中でどれだけ互いに励まし合い、最後まで乗り切ることができるか、それを引き出すのもサポートの役割です。
そして想定していた通り、ケガ人が出てしまいました。
【走れないなら、それ以上にキツいことをすれば良い】
と言うことで、みっちり補強メニューを開催です。
最終日なので、筋肉痛になっても問題ありません。
徹底的に脚の筋肉へ追い込みをかける練習をしました。
午前中はこんな感じで終わり、昼休憩は選手が再びメンテナンスへやってきます。
最後の練習へ向けて、マッサージやテーピング、ケガをした選手とは、練習の可否を判断する時間となりました。
午後練習も引き続き、故障者の補強担当となりました。
実際に動きを説明しながら、上半身を中心に最後の追い込みをかけました。
普段使うことの少ない筋肉だったのか、かなりキツそうにしている様子でした。
故障者が増えたことで、補強の難易度がバラバラになりました。
それぞれに合わせてメニューを提案すること、これは当たり前の話です。
ぜひこの経験を持ち帰ってもらい、更なる強化ができればと願っています。
計10時間に及ぶ合宿帯同を通して、改めて考えることが増えました。
本当のことを話すと、合宿帯同については否定的な考えを持っていました。
今回は合同合宿のため、他の学校の選手や先生も大勢います。
その中で「私の高校だけがメンテナンスを受けるのはどうなのか?」と考えていたからです。
「3日間自分でメンテナンスをして、ケガ無く乗り切る力を身につけて欲しい」とも考えていました。
実際に蓋を開けてみると、帯同して良かった点が多くありました。
専属でトレーナーをしていると、外の様子を見ることは少なくなります。
治療院内で他校の選手を見ることはありますが、現場とは全くの別物です。
他より強みとなる点、参考になる点など、様々な発見があり、今後に活かすことができる経験となりました。
3日間追い込んだとはいえ、練習量は他の合宿と比べて少ないのが実際です。
その中で自分たちでリカバリーが間に合わないのなら、セルフケアの方法に問題があると考えられます。
3日間で疲労した部位、ケガをした部位がある程度把握できたので、もう少しセルフケアの方法を見直したいと思います。
大会や合宿、普段の練習などで、毎回常に私が帯同できるとは限りません。
最終的には、私抜きで競技力アップができるように、アプローチを変えていく予定です。
休養が明けて次のトレーナーへ行く時、選手がどのように意識を変えることができたかを楽しみにしています。
それ次第で、新人戦の結果が大きく変わると思うからです。