10月某日、新体操のクラブチームから依頼を受けて、「簡単にできるセルフケア講座」を開催しました。
昨年:膝のケガ予防講習
今回の経緯として、
「子どもが一人でできるセルフケアを知りたい」
「メンテナンスのポイントを詳しく知りたい」
という相談を受けたため、講習会の開催に至りました。
普段治療院の中で仕事をしていると、個人から相談を受けることが多いため、それに対して返答をするという形式がほとんどです。
しかし講習会となると、全員に伝えたいことが伝わるように準備をしなければなりません。
事前アンケートを募集し、
要点を押さえた資料を製作、
今年3回目の講習会準備となると、作業も慣れました。
当日・・・
セルフケアの重要性を知ろう!
簡単なセルフマッサージをやってみよう!!
セルフケアを実践する前に、今の状態を把握します。
新体操の選手だから片足立ちは簡単なはず・・・
しかし実際は、バランスが取れない子も多くいました。
無自覚の故障、あるいは前兆です。
それを踏まえて、ストレッチポールを使ったマッサージ、
手を使ったマッサージは、模型を使いながら説明します。
全身をほぐしたところで、もう一度バランスチェックをしてみます。
「最初よりバランスが取りやすくなった!!」
多くの反響がありました。
この状態からストレッチをして、更に仕上げていきます。
簡単にできるストレッチをやってみよう!!
今回はセルフケアが目的だったため、「スタティックストレッチ」を実践しました。
栄養と休息について知ろう!
最後に、運動・栄養・休養について話をしました。
事前アンケートで、「筋肉痛」についての質問が多く寄せられました。
セルフケアだけでは解決が難しいと思い、食事や休息の取り方などの話をしました。
3時間を少しオーバーしましたが、何とか講習会は終了しました。
今回は保護者参加型で人数も多かったため、充実した講習会となりました。
今回話をした内容がどこまで伝わったかは分かりませんが、少しずつ身に付けてくれると嬉しく思います。
私は、セルフケアが継続できない理由の一つに、
「取り組む理由・目的が分からない」
ことが関係すると考えています。
ですから、闇雲にストレッチをやらせる、マッサージをやらせるだけでは意味を成さないと思います。
実際にカラダの変化を実感させ、自分の力で変化できたことに自信を持たせる。
これを積み重ねていけば、自然とセルフケアが習慣化すると思うのです。
それを伝えることも、医療に携わる者の役割ではないでしょうか?
このような機会を頂けることに、感謝いたします。