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学生のサポートをしていると、誰しも壁に当たります。

私が超えなければならない壁の一つに「習慣化」に対する策が挙げられます。

 

例えば、練習後のストレッチを取り組み始め、ある程度経つと習慣化が起こります。

言い換えると継続をしている証拠ですが、

習慣化=慣れ

と言うこともできます。

私の高校であったのは、慣れることでストレッチが作業化して、

  • 意識するべきポイントが抜ける
  • 集中できずに長引く
  • 目的意識が薄くなる

などの弊害が起こるケースを見てきました。

対策として、定期的にストレッチ講座を実施して、ポイントの確認やより効果的な内容への変更を行ってきました。

  • 良いセルフケア方法を広めたい
  • 高校陸上の課題把握をしたい

と思い今回はトレーナー活動の休みを利用して、昨年10分ストレッチを指導した別の高校へ行ってきました。

大会の現場で先生にお会いする機会があり、講座をお願いしたいと話を頂いていたので丁度良いタイミングでした。

 

内容については、昨年の内容を少し変更して準備をしました。

そして、私のサポート先で実施した講座とほぼ同じ流れです。

配分としては、復習と新しい内容が半々と言ったところです。

つまり、基本的なスタンスを変えること無く、より良い内容に変更ができるように模索をしていました。

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まずは座学からスタートして、今回ストレッチ講座を実施する目的を細かく説明します。

ただ話を聞いて実技を行うのではなく、全員が目的意識を持って取り組む準備が大切です。

そこで、高校生にありがちな問題点などをしっかり解説して、講座を通しての目標を掲げました。

 

座学の内容としては、

  • コンディショニングの基礎知識
  • セルフケアの基礎知識
  • ストレッチの基礎知識
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基本的な話から細かなポイントまで、動きを交えながら幅広く解説しました。

 

ストレッチ実技でもポイントを解説しながら、正しい方法で見本を見せます。

高校生レベルであれば、筋肉の位置や役割などを、ある程度知っておくべきだと考えています。

できるだけ競技に基づいた役割を説明しながら、筋肉の位置を覚えてもらいます。

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10分ストレッチの項目は全部で10個、最も効率が高い順番で組んでいます。

筋肉の関連性を含めて説明をして、なぜこの順番なのか?どの意味があるのか?しっかり意味を持たせます。

一通り流れを説明してから、実際に選手全員に実施して貰いました。

実際の流れを見ながらポイントを再確認して、間違えやすい部分を重点的に実施します。

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場合によっては選手のサポートをして、より正確にポイントを掴んでもらいます。

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セルフケアはストレッチだけではありません。

時間が限られているので、特に重要なセルフマッサージなどを紹介します。

今回の高校ではシンスプリントが多いと相談されていたので、その対策に力を入れました。

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どれだけケアができていてもケガをすることがあります。

もしもの時に備えて、アイシングを3種類に分けて紹介しました。

疲労抜きのアイスマッサージ→

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捻挫の応急処置(PRICES処置)→

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肉離れ応急処置(PRICES処置)→

監督、マネージャー、選手全員が最適な方法を理解して実践できるように、違いを持たせて解説しました。

 

一通り講座を終えた後は、質疑応答の時間を設けました。

ストレッチなどの全体で取り組むことも大切ですが、個人で課題は大きく異なります。

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その悩みを解決するためにも、積極的に質問をしてくれるとありがたいと思っています。

最後にアンケートを記入してチーム全体の把握をします。

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監督が知らなかったこと、選手が悩んでいることが分かるため、チームとしての方針を決めるために、このアンケートは役立ちます。

そして、今回に関してはもっと大きな意味があります。

 

講座が終わった後監督と話をして、「ウォーミングアップ」についての話題が挙がりました。

今回のストレッチ講座で、一般に言う「クールダウン」の質は改善できると思います。

私が思うケガを起こすリスクの一つに、ウォーミングアップが足りない/効いていないことが考えられます。

 

そこで次回は、実際にどのようなウォーミングアップをしているのか?練習の流れはどのような形で取り組んでいるのか?見学してみます。

そして最終的な目標として、より効果的なウォーミングアップを提案、サポートしたいと考えています。

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