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インターハイ地区予選から2日後の話です。
帯同前は準備や計画に時間を割いていましたが、その傍らで、ストレッチ講座の準備を行っていました。
冬季から少しずつ内容は考えていましたが、ようやく形づけて実行ができました。

1年半前にクールダウンの一環として始めたストレッチ。
昨年には、現行に近い内容を紹介する講座を行いました。

その後も定期的に変更を加えながら、現在まで選手には取り組んでもらっています。

内容としては自信を持っていますが、どうしても、継続していく中で問題点は上がってきます。
その中の一つとして、「目的意識を持って取り組みができているのか」に注目をした結果、内容の変更を考えるようになりました。
監督や一部の選手に様子を訊いたところ、

  • 慣れてきて集中していない
  • 集中しないため時間が少しかかっている

などの意見が上がり、私と考えていることが同じでした。

結果として、【最小限の項目で結果を出せるストレッチ】を提案しようと考えました。
そして、【目的意識を持って継続するための意識付け】を同時に行う必要があるとも考えました。
これは私が携わっているチームだけで無く、学生スポーツにはありがちな悩みだと思います。

そこで実際にストレッチを紹介する前に、「昨年の取り組み評価/今後の課題」について詳しく話をしました。
実際にトレーナーがどの視点でセルフケアを見ていたのか?今後の取り組みで注目することは?などを、時間をかけて説明しました。
内容に関しては、冬季練習前の講座で話をしたこととほとんど同じです。
つまり、冬季練習前に示した課題点がまだ改善できていないことを意味します。

それを踏まえて、

  • コンディショニングの基礎
  • セルフケアの基礎
  • ストレッチの基礎

と、実技に必要な理論を簡潔に説明しました。
同じ話をしても中々興味を持ってもらえないため、新しい内容を含めたり、昨年と少し変更して解説をしました。

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新入生は初めて聞く内容、上級生は思い出しながら話を聞いてもらいました。

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実技は種目数を限定して組み直し、言葉通り「10分ストレッチ」となるように変更しました。

中にはストレッチの方法を大きく変更した項目もあり、

以前のハムストリングスのストレッチ

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以前の腓腹筋のストレッチ

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新しいハムストリングスのストレッチ

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新しい腓腹筋のストレッチ

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より効果が高い方法に変更して、少しでもアプローチができるようにしました。


実際にストレッチを行い、要点をその都度解説して修正をします。

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例えば、腓腹筋のストレッチでは、体重の乗せる位置が重要となります。

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細かな違いですが、より目的となる筋肉へアプローチができるように説明しました。
10分ストレッチを一通り行った後、プラスでできるケアを少し紹介しました。
これは強制ではありませんが、ケアのポイントとして重要な部分をピックアップしました。

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実際に取り組むかは別として、少しでも意識してくれると良いと思います。


また、以前より気になっていたアイシングの見本を見せました。
使い方を間違えるとケガの悪化リカバリーに支障が出るため、今回は3つのパターンに分けて実演しました。

アイスマッサージ

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クラッシュアイスによるマッサージ

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PRICES処置

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細かなことですが、少しでも質の高いケアを実践するために使い分けをして欲しいと思います。

90分程度の講座を終えて、今回の部活は終わりとなりました。
終わった後に監督と話をしながら、今後の方針について相談しました。
その中で話題に上がったのは、「選手がどれだけ真剣に取り組みができるか」です。

私はあくまでも、ボランティアでサポートをしているトレーナーです。
常々選手には、トレーナー任せのケアは止めるように話をしています。
これは、大会中のリカバリーやコンディショニングも同じです。
まずは自分で実践して、足りない部分や間に合わない部分は頼んでもらう形が、私の思う理想の形です。


普段の部活動だけで無く、今の時代はいつでも連絡が取れるようになっています。
つまり、困った事があれば相談することはいつでも、誰にでもできます。
自主性を持って、積極的に質問してくることは大歓迎です。
自分たちから
強くなりたい、勝ちたいと思える集団づくりを影でサポートすること、それが部活動のサポートとして一番望ましい形なのではないかと思います。

私がサポートするのは、あと1年の予定です。
1年でどこまで変化が起こせるのか、私も楽しみです。

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