4月26日〜28日に開催された、陸上競技 高校総体地区予選へ、チームトレーナーとして帯同してきました。
私が初めて帯同をしたのが、去年の同じ大会です。
あっという間に1年が経過したことに、驚きを隠せないのが本音です。
2週間前の東部選手権を終えてから、選手もより集中して練習へ取り組む様子が見え、私への相談も積極的になったような気がします。
私も監督や選手と綿密な計画を重ね、不測の事態に備えられるように準備をしてきました。
チームとの関係性も良くなり、大会帯同にも慣れてきましたが、いつも始まる前は緊張しています。
会場に向かう途中も、最悪の事態を想定しながら、冷静に対応できるように準備をしていました。
1日目の集合後から早速サポートが始まり、マッサージや、
テーピングなどを活用しながら、
最終コンディショニングを行いました。
3日間連戦で勝負する選手もいるため、種目間のリカバリーや次のアップまでの時間など、配慮することは多くあります。
事前に選手の様子を訊いたり、動きを見ていることもあり、場数を踏む度にスムーズにこなせるようになっています。
しかし、3日間の地区予選は人数が多いため、全ての選手をサポートすることは難しいです。
「短時間で最大限のサポートができるように」
これは、私が大会の現場で常に心がけていることです。
間の時間は競技を見学して、次のラウンドに向けて動きをチェックします。
午前中は予選が多く、直接観られない場合は動画で確認しました。
そして午後には準決勝や決勝が控えているため、緊張感が高まった中で競技を観戦します。
余裕を持って準決勝を突破できた選手、決勝進出はできないが県大会出場を決めた選手、残念ながら準決勝敗退の選手、様々です。
決勝まで進むと、今度は得点が絡んできます。
チームの目標である「東部総合優勝」に向けて、自己ベストや表彰台を目指して勝負します。
見事に1着でゴールする選手、3本目で力尽きてしまった選手、結果はどうであれ、皆が頑張っていました。
動いている間は長く感じる3日間でしたが、振り返ってみるとあっという間でした。
結果として、男子は総合3位、
トラック3位で東部予選が終わりました。
これだけの人数がいる中で、携わった多くの選手が県大会出場や自己ベスト更新を果たせました。
人数が少なく不利だと思われがちですが、少数精鋭で勝負できるのが、私の高校の強みだと思います。
3日間の収穫としては、想定よりも良い結果で終わった印象です。
自己ベストを出して次のラウンドに進めた選手や、県大会のボーダーを大きく上回る選手が、思ったより多くいました。
しかし、あと少しで県大会を逃した選手や、勝ちきれない場面があったのも事実です。
そして、本数が多い選手が最後まで走りきれなかったことが、私の中で最も心残りです。
冬季練習でケガをして、シーズンインしても力が出し切れていなかったとある選手。
大幅な自己ベストを更新して、2日間決勝まで頑張りました。
3日目の予選、限界まで走ってくれた様です。
最後のリレー直前でケガをしてしまい、出走できませんでした。
監督や本人、私も無理のあるスケジュールなのは承知でした。
誰も彼を責めることはしません。
しかし、直前の出来事に、チーム内で何かが揺らいだことはよく分かりました。
そして、チームの流れが変わった様な気がしました。
どうすれば彼が最後まで走ることができたのか？
私一人ではどうすることもできない事もありますが、やれることはまだあったのかもしれません。
彼はまだ2年生。
来年こそは最後まで走れるように、そして、最後までサポートができるように、今後も考えなければなりません。
最後に起こった後味の悪い出来事、私は二度と忘れることができないでしょう。
5月末の県大会は、メンバー全員で最後まで戦い抜いて欲しいと思います。
そのために、私も気を引き締めて勝負しなければなりません。
